骨盤の歪みと不妊

 骨盤のゆがみではなく、骨盤の可動性が少ないのが問題です。骨盤のゆがみは仙腸関節を中心におこります

 人の体は疲れても活動できるよう、体を修正する能力を備えています。これを補正といいます。この補正による骨盤のゆがみはほぼ全員あります。

 骨盤の高さ5cmずれてるからまずいとか、指一本分のずれだから大丈夫というような大小の問題でもありません。

 問題は疲労が長期にわたって蓄積し、補正が強く働き、骨盤の可動性が減少していることが問題になります。

 また不妊症のお悩みでご来院される人のほとんどに腰椎3番~5番の動きの悪さが見られます。

 これは骨盤内や腰に長期的に負担がかかり、自然治癒力で回復できなくなった結果です。

骨盤と子宮・卵巣の関係

 子宮は骨盤(腸骨・仙骨・恥骨)からでる靭帯によって支えられています。

 その中で最も強力な靭帯は基靭帯(子宮頸横靭帯)といい、腸骨から子宮頸部に付着します。また円靭帯(子宮円索)は子宮の前屈を維持して、子宮体部から恥骨に付着します。

 健康な人の場合、歩くだけで骨盤が動き、骨盤内の血行が促進されます。

 しかし強い補正で骨盤の動きが減少していると、骨盤が動きにくく、慢性的に骨盤内の血行障害を起こします。

骨盤と子宮・卵巣の問題で起こる症状

生理痛
腰痛
月経量の不安定
お腹の冷え
性交時痛
精子の通過性の低下