原因不明の不妊症

 原因不明の不妊症について

 体外受精を繰り返すがうまくいかない人、生理痛や生理不順、冷え性が妊娠の妨げになっているのではと不安を抱いている人です。

 医療機関での検査では全く異常が認められず、治療法もないのでとりあえず薬からのスタートで1年以上妊娠に至っていないケースは最近多く、それ自体でストレスを感じすぎて悩んでいる方も多いと思われます。

 以下にご説明させていただきたいと思います。

 

原因不明不妊の原因について

・不妊の原因が分からない・・・
・病院で夫婦とも異常ないといわれた・・・
・ほかの原因不明不妊の人はどうしてるのだろう?
・主治医にピックアップ障害ですか?と聞くと、体外受精にステップアップしましょうといわれる
・体外受精にステップアップしたいが、金額も高し、成功率が気になる

 

 たぶん皆さんはこのような疑問や不安を持って、このページに来たと思います。

 夫婦共に体に原因が見当たらず、タイミングでチャレンジして、上手くいかない場合は、病院からステップアップを勧められるケースが多々あります。


 このときみなさんが起こす行動は原因不明不妊の原因を探し始めることです。

 医学的に異常がないといわれているので、不妊治療のサイトから納得のいく理由は見つかりません。

 そしていき着くのは、原因不明不妊の人が綴ったブログから、同じように悩む人の割合や自分と同じような人はいないか?自分にできることはないか?ステップアップ時、体外受精にチャレンジしたときの確率を調べ上げることです。

探し回った結果、みなさんが感じることは

 「結局原因は分からないんじゃないか!」と抱いた疑問は解消されないままです。

 この疑問や悩み、不安を解消するため、整体の不妊治療からみた不妊の原因となる問題を説明していきます。

 

考えられる原因不明の原因

 原因不明不妊の原因であろうと産科専門医が推測する問題について

 しかし、この原因をいくら推論しても答えは得られず、疑問を抱えたままブログや掲示板めぐりに永遠時間を費やしてしまい、抱いた疑問や不安は解消されず悶々とします。

 今回、meiji-styleとしての原因を現象と捉え、その根本的な原因とは何かということについて治療の視点から説明していきます。

 

① ピックアップ障害の問題

 ピックアップ障害は排卵した卵子を卵管内にうまく取り込むことができない障害です。

 機能性不妊症においてかなりの割合を占めているだろうという専門医の意見もあります。

 また二人目不妊もこのピックアップ障害が原因ではないかと推測されます。

 病院でピックアップ障害に対する治療法としては体外受精などがあります。


② 着床障害の問題

 精子と卵子が出会って受精しても子宮内膜に受精卵が着床しないという障害です。

 着床のメカニズムは妊娠のブラックボックスといわれています。

 体外受精や顕微授精で子宮内に直接受精卵を戻しても成功しない場合があるので専門医や患者さんが悩むことです。


 ③ ピックアップと着床問題は現象であって根本原因ではない

 ピックアップ障害と着床障害は不妊の原因となるのですが、そもそもその問題が起きてしまう原因は解明されていません。

 ここから先はmeiji-styleでの臨床で感じたことと、実際に妊娠に成功した患者様の体の変化をもとに原因不明不妊の原因を説明していきます。

 

meiji-styleでの原因

① 内臓下垂

 まず内臓が下垂することにより、横隔膜も同時に引き下げてしまいます。

 その結果、胸郭の柔軟性が失われ、呼吸が浅くなります。

 呼吸が浅くなると呼吸によるエネルギー交換量が低下し、かるい酸欠状態になります。

 また内臓下垂により上半身にも引きつれが起こり、首肩こり、頭痛、顎関節症、胸やけ、食道炎、動悸など様々な症状が起こります。

 内臓下垂により圧迫された結果、次のようなことが起こります。

 ・子宮への血行障害
 ・子宮や卵巣のゆがみ
 ・経血がスムーズにでない
 ・卵管へのストレスがかかり、卵管運動の低下
 ・精子の通過性の低下


② 大腰筋

 大腰筋は体幹のバランスを保つ作用があります。

 これは補正という機能ですが、長期にわたって作用すると弊害もおきます。

 妊娠を希望する人にとって大きな問題とは、骨盤の動きが減少することにより、骨盤内の子宮、卵巣、膀胱、結腸の動きや機能が制限されてしまうことです。特に子宮や卵巣、膀胱は骨盤内で靭帯に囲まれて支えられています。


 骨盤の動きが減少すると次のような症状を引き起こします。
 ・子宮や卵巣への血流障害
 ・生理痛
 ・お腹の冷え


③ 骨盤と子宮・卵巣の関係

 子宮は骨盤(腸骨・仙骨・恥骨)からでる靭帯によって支えられています。

 その中で最も強力な靭帯は基靭帯(子宮頸横靭帯)といい、腸骨から子宮頸部に付着します。

 また円靭帯(子宮円索)は子宮の前屈を維持して、子宮体部から恥骨に付着します。

 健康な人の場合、歩くだけで骨盤が動き、骨盤内の血行が促進されます。

 しかし強い補正で骨盤の動きが減少していると、骨盤が動きにくく、慢性的に骨盤内の血行障害を起こします。


 このことが原因で次のような症状を引き起こします。
 ・生理痛

 ・腰痛
 ・月経量の不安定
 ・お腹の冷え
 ・性交時痛
 ・精子の通過性の低下


④ 頭蓋骨と視床下部・下垂体 / ホルモンと卵巣・子宮の関係

 脳には生命を維持するために重要な役割を果たしている視床下部があります。

 この視床下部は脳内にある下垂体を介して卵巣へのホルモン分泌の指示をします。

 強いストレスがあったとき生理不順がおきてしまうのはこの視床下部が反応して、調整しているからです。

 臨床として多いのは疲労により頭蓋骨の歪みが原因するということも多いのですが、それよりもストレスが心臓や肝臓に反応して頭蓋骨の動きを制限してしまい、視床下部や下垂体に影響を与えることが非常に多いです。

 動きを制限してしまう場所は、右の図で示している蝶形骨と後頭骨の関節(蝶形後頭底結合)です。

 ここの動きの制限を解放すると治療中に眠気が強くなる人もいます。


⑤ ストレス、不妊の辛さ、うつ状態

 ストレスは臨床において極めて重大な原因のひとつと感じます。その理由は次の3つです。
 ストレスは悪いと思うが、因果関係がはっきりせず、具体的な対策が打てない
 治療という面において扱える人が少ない
 上記に話した内蔵下垂、大腰筋、骨盤、頭蓋骨の問題はストレスがもとになっている

 「不妊」という言葉は呪いのような力を持っていると感じます。

 この言葉から心と体が解放されて自由にならないと体に流れるエネルギーをせき止めてしまいます。

 さらに妊娠するための体づくりをしているのに、不妊治療を開始してからうつの薬(安定剤や抗不安薬、睡眠導入剤)の処方を受ける人がいます。

 また子供をほしいと思う以前から家族、仕事環境においてストレスの影響を受けている人も非常に多いです。

 実際に臨床でこの問題を解決すると、妊娠反応の数値が上がったり、妊娠に成功する人がいます。

 これを解決するには患者様が本気でストレスから自由になりと思う必要があります。